kyoei ad × 地元

【青森県三戸町まちおこし】
11ぴきのねこの
ラッピングバスを走らせたい

プロジェクト背景

大人気絵本「11ぴきのねこ」シリーズ(こぐま社刊)は、青森県三戸町出身の漫画家 故・馬場のぼるさんの代表作です。三戸町では、馬場のぼるさんの偉業に深く感謝し、平成13年度から馬場のぼるさんの作品を中心とした「絵本のまちづくり」に取り組み始めています。

キョウエイアドの役割

三戸町の「絵本のまちづくり」の狙いは、絵本を読み、読み聞かせることで心豊かな子どもたちを育てること。この趣旨に賛同した絵本の出版社である㈱こぐま社と三戸町、町民が連携して長期的な視野での人づくり、地域づくりを進めることとし、新生児への「絵本プレゼント」を始めました。現在でも、さまざまな取り組みを進めており、町内を歩くと、石像や案内標柱、街灯フラッグ、商店の店頭幕など、各所でかわいらしいねこたちに会うことができます。このプロジェクト内で、キョウエイアドが三戸町から依頼されたのは「ラッピングバスをつくって欲しい」というもの。全国的に有名な「11ぴきのねこ」のラッピングバスを走らせることで、「絵本のまち三戸町」を町民だけでなく、観光などで訪れる人にも知ってもらえるのでないかというものでした。

実施内容

運行会社である南部バス(現:岩手県北自動車)と打ち合わせを行い、ラッピングバス用のデザインを製作。三戸町からは絵本の場面を忠実に再現してほしいと要望があり、絵本セットをお借りして1からデザインを進めました。ラッピングバスで難しいのは連続性です。キャラクターがたくさんいるデザインですので、乗降口扉やウィンカーなどの障害物でキャラクターが切れないように配置。計2台のバスをラッピングしたのですが、どちらも遠くからでも“ねこバス”とわかる、視認性の高いものを目指しました。

地域貢献としての成果

「11ぴきのねこのまち さんのへ」として、全国で知名度が上がり、町を訪れる観光客が増えています。それにより、11ぴきのねこ関連グッズ取扱店や飲食店などの売上が増え、地元の活性化にもつながっています。また、ふるさと納税では今年度、「11ぴきのねこのまちづくり」を応援するため、1億円もの寄附が寄せられるなどの、予想以上の効果があがっています。寄附金で石像の設置、人形劇などの開催、また、11ぴきのねこラッピングバスだけでなく、ラッピングトレインを運行するなど、「11ぴきのねこ」のまちづくりに力が入っています。まちづくりという大きな柱の中でのラッピングバス広告は1つのパーツに過ぎませんが、キョウエイアドが持っているノウハウや資源を生かして地域に貢献するということは、非常に意義のあるものとして捉えています。